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サツマイモ収穫

昨日と一昨日、サツマイモを収穫した。今年で3回目だが、やっとサツマイモの生り方がわかった気がした。一回目は4年前だったか、福島原発事故の影響がいちいち心配だったころだ。根菜は地中の放射性物質を吸収しやすいと聞いていたので、市役所の計測器で測ってもらった。検査のために最低でも1キログラム必要だったような気がする。それを砕いて持ってこいと言われて、加熱して柔らかくしてつぶして持って行った。せっかく収穫したイモを食べられずに検査して捨てるのかともったいない思いをした。福島で検査のためだけに稲を栽培したり魚を獲ったりしなければならない人は、ほんとに虚しい思いをしていることだろう。このときは検査結果は検査可能最低値に達していないということで、残りは食べた。だがこの検査のせいで、意気込んで自分の収穫物にかぶりつく気がそがれて、味は覚えていない。

 

その次に作ったのは2年前だったか。巨大なイモができてしまい、あとは小さいのばかりで、これも味わうというところまではいかなかった。畑仕事の先輩の有坂さんが、ツルはあまり伸ばさずに切ること、とか、ツルの途中から根が出ないようにすること、とかいろいろ教えてくれたのだが、あの時はそれが大事なことだということが理解できなかった。

 

そして今年。今年はサツマイモの苗を8本手に入れた。町中にある種苗店で買ったせいか、植え方を丁寧に教えてくれた。庭の手近なところにとりあえず植えて毎日水をやって根を出してから畑に植えなさいとのことだった。その通りにして、畑も2か所に分けて植えてみた。

 

今年はなぜか、葉があまり勢い良く伸びなかった。それがなぜなのかは分からない。今年は天候も随分不順だったし、苗のもともとの質ということもあるだろうし。それでも秋になって収穫時をいまかいまかと待った。きっかけとなったのは、駅近くの公園でほほえましい光景を見たことだ。私と同年配の女性が二人、久しぶりに会った風なあいさつを交わしながら公園の丸いベンチに並んで腰かけた。二人とも手作り風の大きめの布の袋を下げている。それを膝にのせて何やらプレゼントをしあっている風だ。漬物のおすそ分け、庭の果実や草花などいろいろのようだ。そのうち一人がサツマイモをひとつ、またひとつと取り出してわたしはじめた。互いに袋をのぞき込みながら、ああこれでウチはたくさん、あとはxxさんにあげたら?などと言い合っている。

 

それで一昨日ためしに1本のサツマイモを掘ってみた。7つぐらい獲れた。うれしい。だがサツマイモは確か、掘ってから10日ぐらいたたないと味が良くならないそうだ。それで収穫した分を干しつつ、残りを収穫しようと昨日また畑へ出かけた。1本、また1本、もう少し土の中に置いておくべきかどうか、などと考えつつ、とうとう8本全部掘り返した。しかし、だ。あんなに面積を採っていた割には、小さい段ボール箱にいっぱいにもならないほどの収穫量だ。どうしたことだろう。しかし今回こそはサツマイモの生り方がわかった。ツルはあまり伸ばさずに適当に切れ、ツルの途中から根が出ないように時々ツルを引っ張ってもちあげろ、の意味もやっとよく分かった。

 

よし、来年はもっとうまく作ってみせるぞ。