日々の生活

ペンギンの憂鬱   新型コロナウィルスの日々

新型コロナウィルスのことを考えるのは、もううんざりだ。しばらく考えないでいたい。ウィルス感染の拡大よりももっと腹立たしいのが、政府の対応だ。政府は場当たり的な政策を打ち出すだけで、決定までのプロセスや責任の所在を明らかにしない。誰も政府を…

同級生を訪ねる    新型コロナウィルスの日々

2020年7月20日、東京では連日新規のコロナウィルス感染者が200人を超え、大阪、名古屋、福岡など都市部の感染者はすべて増加傾向。ピークと言われた4月の感染者数を超えるのは明らかになりつつある。それだけでも気が重いが、政府の無策ぶりがそれに追い打ち…

ついに小諸でコロナ患者発生   新型コロナウィルスの日々

2020年7月21日、信濃毎日新聞が小諸市でコロナ患者が発生したことを報じた。人口約4万、浅間山麓にあるのどかなこの町でもついに、という感じだ。感染者は20代男性、長野銀行小諸支店勤務で外勤だという。濃厚接触者は家族、同僚2人、外勤の訪問先2人とのこ…

『ストーナー』を読む   新型コロナウィルスの日々

2020年7月13日。4,5日前から東京では感染者が連日200人を超えている。昨夜遅く見たニュースでは、家庭内感染で生後2か月の乳児が感染し、幼稚園や保育園でも集団感染が発生しているという。この近くでも軽井沢で1人感染者が出た。30代男性で東京と軽井沢に…

運転をやめさせる  新型コロナウィルスの日々

2020年6月29日。梅雨の合間の貴重な晴天。明日からはまた雨が続くとのこと。散歩したり窓から眺めたりと青空を楽しんだが、ひどく蒸し暑い日でもあった。この日、世界で新型コロナウィルス感染者が1000万人を超え、死者は50万人を超えたという。驚くべき数字…

プレドニゾロンの怪  新型コロナウィルスの日々

新型コロナウィルスの流行は、私たちに思わぬ経験をさせ、思わぬものを見せてくれる。たとえば新聞やテレビの報道によれば、クリニックや病院が思わぬ経営危機に見舞われているという。患者が激減しているのだそうだ。コロナに感染するのを恐れて受診を控え…

梅雨寒  新型コロナウィルスの日々

今日は6月21日日曜日。1週間のニュースをまとめて解説したり議論したりするテレビ番組を見ていたら、新型コロナウィルスのことは最後の方で数字の情報だけが知らされた。現在世界の感染者は873万人。一番多いのがアメリカで224万人、次がブラジルで103万人だ…

新型コロナウィルス  4.ペンキ屋さん

2020年5月13日、世界の新型コロナウィルス感染者数は、とっくに400万人を超えている。最近はもう、関心があまり向かなくなった。というよりコロナ慣れしてしまったと言うべきか。けれども、感染したら死ぬぞという恐怖はいつもある。こういう心持で暮らすの…

新型コロナウィルス  3、小諸スミレ

2020年4月27日、世界の新型コロナウィルス感染者は300万人に達したとニュースは伝えている。 2月の終わりごろ、私が通っているヨガ教室で今後教室を続けられるかどうか、という話し合いがあった。そのころ長野県では松本保健所管内で1名の感染者が出た、とい…

新型コロナウィルス 1.ユリノキ

2020年4月16日、テレビのニュースが、新型コロナウィルス感染者が世界で200万人を超えたと伝えた。この一週間で倍に増えたというから恐ろしいことだ。 世界の感染者の4分の1が、アメリカで発生している。いま、アメリカは感染者も死者も世界で一番多い国に…

夏のあと始末

日々、庭や畑の草刈りに追われている。と言っても、私の場合は雑草をべつに嫌っているわけではないので、切迫感はないのが救いだ。皆が毛嫌いする猫じゃらしやアカマンマの草藪も、しげしげと眺めれば可愛らしい穂が一斉に風にそよぎ、アカマンマの飾り気の…

クコ(枸杞)を摘む

畑の雑草が丈高く茂ってしまったので、朝から畑へ出かけた。この夏は、あまりの暑さに畑仕事はあきらめたような格好だった。だから畑では雑草の穂がゆらゆらと揺れていて、その陰に野菜が隠れているというありさまだ。 それでも野菜は実るのだ。もちろん手を…

景品のベンチを、お返しします

およそ10年前、信州に家を建てるときに、いちばん考えたのは冬の寒さ対策だった。当時住んでいた東京郊外で、時間をみつけてはモデルハウスを見学したり、建築会社の説明を聞いたりしたのも、いまとなっては遠い思い出だ。 埼玉あたりでも床暖房などを導入し…

赤い服のカワムラさん

日曜日の夕方、すぐ近くの城址公園へ散歩に行った。歩くつもりで出かけ、その気になったら適当に走る、という気軽なエクササイズだ。 昼間は行楽客でにぎわったであろう公園内も、夕方5時ごろになるともう誰もいない。そうなると我が庭のようなもので、山並…

ゴンちゃんが死んだ

つれあいの記憶の衰えが気になっている。 昨日、居間のすみに置いてある金魚鉢にカエルの死骸が浮かんでいた。仰向けになって四肢をひろげた無様な格好だ。「カエルが死んでいる。こんなところで」と言うと、つれあいが、「あ、僕が入れたんだ」と言ってティ…

パソコンが壊れた

すっかり日常のツールになってしまっているパソコン。いちいち意識せずに便利さを享受しているせいで、いざ機能しなくなったときの気分もまた独特だ。なんだか無性に腹が立つ。怒りをぶつける対象が不明のまま腹立ちだけが増幅していく。だいたい、壊れた理…

風邪と夢

軽い風邪をひいたようで、朝起きるとき喉がざらつき微かな頭痛がする。それで数日のあいだ用心して、朝晩念入りにうがいをし、時折風邪薬を飲んだりした。どうやら発熱にはいたらずにやり過ごしたが、思えば昨年もこの時期に風邪をひいて、熱のために8日間…

父の遺産 フィリップ・ロス

長篇小説のなかに一行でも一言でも、そのリアルさに胸を突かれるような箇所があれば、その作品は忘れられないものになってしまう。その心に迫る場面や言葉は、読み手の状況によって変わる。数十年前から好きでよく読んでいたフィリップ・ロスだが、近頃また…

病の役得

夏風邪で珍しく38度もの熱を出して寝込んだ。何とか回復して8日ぶりにジョギングしたりしたのに、その日にこんどは昼食も夕食も食べてすぐに吐いてしまった。痛みも苦しみもないのに、食べ物を受け付けない。なんだろう、これはいったい、と不安にかられ…

笑うしかないよね、頑張ろうね

朝のジョギングの途中、いつも神社をきれいに掃除して札所を守っている牧山夫人と立ち話した。この神社と深いかかわりがある由緒ある家の奥様なのだが、自宅はべつのところにあって、ここではもっぱら草木の手入れや札所の仕事のようだ。私はたいてい朝の散…

大暑だそうだけれど

昨日は大暑。暦の上ではいちばん暑い日なのだそうだ。 夏風邪からやっと回復し、さて日常生活を取り戻そうと気構えている。水曜日にはヨガに行った。病み上がりだがなんとかこなして、その日は気分よく熟睡した。その翌日は美容院にカットに行った。しばらく…

呆けと向き合う

自分の記憶力や体力の衰えに向き合うのは、つらいことだ。 つれあいのそれに向き合うのは、つらくもあるが悲しみが大きい。 今年は畑仕事にだいぶ力を入れた。意図したわけでもなく、偶然の重なりでそうなったのだ。歩いて10分ほどの鉄道の駅には野菜売り場…